一人一人に合った楽譜で弾きたい曲を弾こう

 ピアノを習ってくれている子どもたちの中には、ピアノを弾くことは大好きだけれど練習は好きじゃないという子もたくさんいると思います。子どもたちは、自分でやりたい!弾きたいと思った曲に対してしかモチベーションがあがらないもの、、、 。
 お母さまも子供のモチベーションを上げようと、大好きなアニメのオープニングの曲が入っている楽譜を買ってみたものの、難しすぎて演奏できない→面白くない→結局ピアノの練習面倒くさくなる、という悪循環を生むという事例はよくあるのではないでしょうか?
 私は、生徒さんの弾きたいという気持ちを逃さないよう、その子にあったレベルで弾きたい曲をアレンジして手書き楽譜で渡しています。

 私の教室では、バーナムやハノンなどの指の練習の教本と合わせて、レパートリーとしていろいろな時代の作曲家の曲が満遍なく取り入れられているテキストを使ってもらいます。
 ある程度の読譜力があって、テキストの絵からイメージを膨らませるのが得意な生徒さんには、ヤマハのピアノスタディを使ってもらいます。
https://psta.jp/piano-study/new/
 テキストのカラフルな絵が逆に集中をそらしてしまったりする場合はとてもシンプルなともだちピアノ(ドレミ楽譜出版社)を使います。
 より演奏力を高めたい生徒さん、もっと頑張ってみようという生徒さんには、ツェルニーやブルクミュラー、ソナチネなどの王道テキストも使ってもらいます。

 これらのテキストは、指の動きをなめらかにしたり、音楽の基礎を学ぶ上で欠かせない教本だと思います。
 
 ですが、テキスト以外からも学べることはたくさんあります。まずは弾きたい!楽しい!と思ってもらわなければ、ピアノを長く続けることは難しいでしょう。
 ですので、定期的にどんな曲が好き?どんな曲が弾きたい?一緒に好きな曲の耳コピしてみようか!などの声掛けをしています。

 好きな曲を自分に合ったレベルのアレンジで弾くという経験、印刷の楽譜しか見たことのない子供たちに手書き楽譜で弾かせるという経験はとても大切だと思います。
 

 指くぐりが苦手な子、シンコペーションなどの複雑なリズムが苦手な子、メロディーを弾きながら左手のリズムを刻むのが苦手な子、まだ♯や♭がたくさん付く調には慣れていない子、色々なタイプの子がいます。それぞれの生徒さんに合わせて、連弾アレンジにしたり、原曲の雰囲気を壊さないような簡単なアレンジにしたりして、楽しく好きな曲を弾けるようにサポートしています。
 いつも一曲を完成させるのにとても時間のかかっている生徒さんでも、好きな曲だと、完成するスピードの早いこと!

 弾くことが楽しい、練習したいと思えるような環境づくり、を心掛けてレッスンしていきたいなと思います♪

レッスン内容, 未分類

2022.7.15

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